メロンクリームソーダトライアングル


 試合中に何度も彼女と目が合った。

 僕を恨むような敵対心ギラギラな視線だった。

 3オン3に勝つための作戦とはいえ、試合中、甘音くんとベタベタしすぎだったよね。

 鈴ちゃんごめんね、君の彼氏を奪おうなんてしていないから安心してね。



「若葉早くグラウンドに行こう、うちのクラスのサッカーの試合が始まっちゃう」



 甘音くんに手首を掴まれた。

 鈴ちゃんへのアピールも兼ね、オーバー気味に甘音くんの手を払いのける。



「僕の分まで応援してきて、僕は紅亜くんの試合を見たいから」

「……若葉」

「紅亜くん体育館の外に行こう。次の試合まで、屋根がある涼しいところで体を休めたほうがいいと思うし」

「ってことだから、甘音またな」



 甘音くんが辛そうな瞳で僕を見つめている。

 なんでそんな顔をするの?

 甘音くんには鈴ちゃんがいるでしょ。

 二人は付き合っているんでしょ。

 初恋相手の心の中を知りたい気持ちをグッと飲み込んで、僕は今彼の背中を追いかけた。





 



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