大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

 どうしよう、どうすれば? いや、私の勘違いじゃないの?
 だって私、バツイチで……醜態もたくさん晒してきたのに。

「部長〜! そろそろ締めの挨拶お願いしまーす!」
「あぁ、今行く」

 呼ばれた穂高は手を離し、すっと立ち上がった。

 残された私は、レモンハイのグラスさえ持てないほど手が震え、心臓は怖いくらい速く脈を打っていた。
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