俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

空の料理教室とソーニャの件

「あはは、空が俺の自慢してるよ。うれしいなあ。父さんあまり無理しないで欲しいけど、何とか銀行見つかればいいんだけど、俺は何もできなくてごめん」

お父様はもう二週間もしたら退院できるようだ。術後も良好で退院が早まりそうだと言う事だ。

病室から色んな銀行にアプローチをかけているようだった。

心配するなと言って隼人にも空にも笑って手を振ってくれた。

帰るまでにもう一度来ると言って病院を辞した。

空は黄明堂のお饅頭いつでも送るので言ってくださいとお母様にゴマをすっておいた。

その日の午後、二人でバンクーバーのメインストリートやギャスタウンを観光していた時お母様から隼人に電話があった。

お父様の食事指導があったらしいのだけれど、なるべくカロリーの高くない野菜中心の食事が良いらしい。

和食の煮物なんかはぴったりですねと言われたそうだ。

でも、お母様は和食の煮物なんかは上手に作れない。それで料理の上手な空に和食の家庭料理を少しでも教えて貰えないかと、頼んできたのだ。

病院に行った時に隼人がこれでもかという程空の料理が美味しいのだと、いつも手料理を食べているので体調もいいんだと言って大いに自慢していたかららしい。

でもそれには隼人の実家に行かなければいけない。おばあ様は許可してくださるのだろうか?

お母様は何とかおばあ様を説き伏せたようで、隼人の実家で二日間料理教室をすることになった。

空はおばあ様にまた会うのが少し心配だったが、空が役に立つなら否はない。

その夜はお母様が作りやすいような簡単なメニューを色々考えて、あーでもないこーでもないと考えてメニューを決めると必要な食材を書き出したりして過ごした。
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