天下無双なヴァンパイアは番を探し続ける
大丈夫だよね……? と思いながら夜翔を見た。
「──……話すだけだ。お前が巻き込まれている“世界”のこと、……それと、お前自信の“可能性”についてもな」
「私の可能性……?」
沙音は戸惑いながらも、夜翔の真剣な表情に引き込まれていく。
「話せばわかる。だが、ここでは危険すぎる。放課後、必ず来い」
夜翔はそう言い残し、教室へと消えていった。
朝の静けさの中、沙音の胸には小さな期待が、芽生えた。
「もしかして、私にも……何か特別な力があるのかもしれないってこと? でも、私はただの普通の人間だし……」
(普通に生活したいし……)
──しかし、この放課後は来なかった。