夢幻に消えた君と、存在しない約束の続きを。
「⋯⋯っ、は、あ、⋯⋯っ!」
跳ね起きるのと同時に、僕は激しい過呼吸に陥っていた。
喉の奥が引き攣り、肺が焼けるように熱い。
でも、何をしていたのか思い出せなかった。
頭がズキズキと痛み始めて、苦しくて布団を握りしめる。
「大丈夫、佑介くん。ここにいるよ」
震える僕の身体を、蒼が正面から強く抱きしめた。
彼女の細い腕が僕の背中に回り、その胸の鼓動さえも伝わってくるような近さ。
呼吸が収まり、何をしていたのかさっぱりわからなくなっていく。
「⋯⋯あ、蒼⋯⋯。今、僕、何か、嫌なものを⋯⋯」
「言わなくていいよ。全部、わかってるから」
蒼は僕の背中を、赤ん坊をあやすように優しく叩き続ける。
「私は、佑介くんの心から生まれたんだもん。佑介くんが隠したい痛みも、全部半分こしてる。だから、もう自分を責めなくていいんだよ⋯⋯」
蒼の声は、慈しみに満ちているようでいて、どこか僕を癒すような力があった。