夢幻に消えた君と、存在しない約束の続きを。
「その服寒いんじゃない?ワンピースだし」
「えぇ…⋯?でも可愛いじゃん」
リネンワンピースは、夏用のものみたいで、風も良く通す。
ちなみに足も、白の厚底サンダルを履いているみたいで、明らかに夏を生きている人みたいだ。
「⋯⋯わかったよ。じゃあ、僕のパーカーでも貸すから、とりあえず羽織ってて」
僕はクローゼットから、黒のもこもこパーカーを取り出した。
女子用ではないけれど、柄も特にないのでおかしくないと思う。
「ねえ、これちょっと大きくない?」
振り返ると、そこには僕のパーカーに身を包んだ蒼がいた。
袖が長すぎて指先だけがちょこんと出ている、いわゆる「萌え袖」の状態。
彼女は自分の姿を鏡で確認する。
合ってるのかどうかわかんないぁーみたいな感じで首を傾げる。
「⋯⋯似合ってると思うよ」
「ほんとに言ってる?」
多分、僕が見た女の子の中で一番可愛いと思う。