夢幻に消えた君と、存在しない約束の続きを。
青い光に照らされた蒼の横顔は、言葉を失うほどに美しかった。
「ねえ、佑介くん。私たち、今、物語の中にいるみたいだね」
「物語か。それなら、ハッピーエンドがいいな」
「そうだね。⋯⋯佑介くん、あのね」
蒼がふと足を止めて、僕を見上げた。
「私、佑介くんとこうして歩けて、本当に幸せだよ」
「僕もだよ。蒼が隣にいてくれるから」
周囲には大勢の人がいたけれど、僕たちの周りだけは、静謐な時間が流れている気がした。
僕にとって、この瞬間が永遠に続けばいいと、心から願わずにいられなかった。