私は死亡者
「私を人でも死者でもない存在にしたかった。
だから死亡届は出されていない。
だからデータから消された。
だから肉体が影に吸収され、魂だけが残った……」

「殺した犯人は……“あなたを死亡者にしたい者”。
そんなの……理由が……」

理由がない。
わからない。

そのときスマホが震えた。
遼から新しいメッセージ。

『美鈴。
これを読んでいるなら、もう時間が無い。
君を殺したのは——』

そこでメッセージは途切れた。
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