私は死亡者
「ならば……選べ……美鈴。
魂を持つ“生者”として戻るか。
影として“死者”の側に立つか。
どちらにも残れぬなら……
消滅しかない」

私は息を呑む。

選択肢は三つ。

生者として復活する
死者として影の側へ行く
存在から消える

未鈴が私の手を握る。

「美鈴……あなたはどれを選ぶの?」

遼が震える声で言う。
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