無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜


竹田主任の疑いが薄まってきたという報告は、千沙さんと外で食事しながらしようと思った。

勤務後に署に籠っていろいろ作業していたため、深夜に帰宅する日々が続いていた。
千沙さんからは、毎日電話で様子を聞いていた。
彼女は元気に振舞っていたが、不安の中での慣れないホテル暮らしが快適なはずはなかった。
だから気分転換も兼ねたいと思い、食事は滞在ホテルの高層階にあるレストランを予約した。

千沙さんは感謝してくれたものの「そもそも着ていく服がないから」と遠慮した。

そこはドレスコードがないところだったし、普段の格好も十分清楚で綺麗だから問題ないと思ったが、やはりおしゃれを楽しみたいのだろう。

ならば少しでも彼女の心が華やいで欲しいと願い、ワンピースと小物一式をプレゼントした。
以前千沙さんとキッチン雑貨を買いに行った際に、彼女が素敵だと熱いまなざしを向けていた店があった。
そこにフォーマルな服や靴も売っていたので、店員に彼女の特徴を説明して一式をそろえてもらったのだ。

千沙さんは驚きつつも喜んでくれて、心の底から感謝してくれた。

そうして、ディナー当日。
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