『ドレスに宿る誓い』―Elara & Lanois 王国を変えた仕立て屋たち―

未来の皇后に捧げる一着

そして時は過ぎ———

ガラス張りの本社ビルには、
連日エグゼクティブ女性や海外のセレブリティが訪れ、
ロビーにはブランドの象徴である
“革命スーツ”の初期モデルが展示されていた。

エルヴィンは白髪が混じり始めた髪を後ろに撫でつけ、
変わらぬ情熱を湛えた目で
スタッフたちを見守っていた。
すっかり大企業の代表となったが、
デザインの根には
「シルヴィアを幸せにしたい」という原点が
今も変わらず息づいていた。

エラは世界を飛び回るトップ・クリエイター。
母となったシルヴィアも
ブランドの“感性の核”として、
今やアート部門全体を監修する存在となっている。
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