『ドレスに宿る誓い』―Elara & Lanois 王国を変えた仕立て屋たち―
本社のギャラリーは常に多くの来客で賑わう。
そこに展示されているのは、
ブランドを語るには欠かせない名作ばかり。

◆ シルヴィアに贈られた“運命のドレス”
 ――すべてはここから始まった。
エルヴィンが彼女への想いを初めて形にした、
伝説のドレス。
シルヴィア自身も展示を見るたびに胸が熱くなる。

◆ アリス王妃の真紅の革命スーツ
女性史を動かした一着。
その前に立つ人たちは皆、思わず背筋を伸ばす。

◆ ミレーヌ皇太子妃のウェディングドレス(レプリカ)
アジサイの花びらのごとく
シルクを一枚ずつ重ねた、
皇室史に残る芸術品。
ハイドランジア帝国から寄せられた
感謝状も共に飾られている。

◆ 母と子の優しさを包む“マザーズライン”
このラインの原点には、
いつもシルヴィアと家族の姿があった。

展示のラストには、
創業当時の小さなアトリエの写真と、
現在の巨大本社ビルが並べて飾られている。

そしてその下には、
創業者ふたりのメッセージ。
「ファッションは、誰かの人生を支えるためにある。」
「私たちの名が消えても、この想いは未来へと続いていく。」
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