夢か現か出会う君
第3話
いつもの変わらない日常の色に玲菜の色が混ざった今日。
空には夕暮れの赤い色が広がっていた。
部活も終わりヘトヘトで帰ろうとしてた時玲菜の姿が見えた。
今から帰ろうとしてるみたいだ。
「玲菜今から帰るのか?」
「はい先生の手伝いをしてたらこんな時間になってしまって」
手伝い、えらくないか、?
「家どっち方向なんだ?」
「あっちです」
そう言って指さした方向は俺の家と同じ方向だった。
「俺の家と同じ方向だな」
「じゃあ途中まで一緒ですね」
は?い、一緒にか、帰るってことか?!
なんでそんな純粋なんだ。
「そっ、そうだな」
そう言って歩き出す。
「そういえば祐斗君は何部なんですか?」
「あー俺は吹奏楽部なんだトランペットの期待の新星って言われてる」
驚いたようで目を丸くした。
「そうなんですね!じゃあ手に持ってるのは楽器を入れるケースですか?」
「あぁそうなんだ今ソロ選考の時期でさ家でも練習したくて」
へぇーと感嘆した様子で
「凄いですねソロ頑張ってください!」
「ありがとなでもな先輩がすげーんだあれは越えられないよ」
「確かに経験の差はすごいですもんね」
、、、敬語とタメ口先輩後輩みたいでなんか嫌だな
「なぁ、その、タメ口で喋らないか?」
「タメ口、ですか」
「そそ」
「タメ口で話すのは慣れてないので、慣れてからで、、いいですか?」
「そんなことあるんだでもまぁ急ぎじゃないし」
「すいません、」
彼女はシュン、とした様子で小動物感がすごい。
一瞬妹の姿が重なった。
「全然いいよ」
俺は玲菜の頭にぽんと手を置いて撫でてしまった。
玲菜の髪は柔らかかった。
しまった妹にやるくせが出ている。
「っえな、なんです、?」
「えと、なんかつい」
妹のくせが出たなんて口が裂けても言えんぞ、
「つい、、じゃないです!ひどいです、、」
俺に顔が見えないように軽くポコポコ殴られる。
「あー!すまん!馴れ馴れしかったよな」
「いいですけど!」
そう言ってぷいっと歩き出した。
彼女の髪の隙間から垣間見える耳は夕暮れ時の茜色だった。
怒り方可愛すぎるだろ、
って俺何考えて
そうこうしているうちに俺は家にもうすぐ着くあとひとつ十字路を横断すれば家に着く。
そういえば俺はもう家が近いが玲菜はどうなんだろうか。
十字路のカーブミラーには近づく車が映っていた。
玲菜は気づいてないようだった。
「おいっあぶねぇ!」
そう言って俺は玲菜の腕を引っ張った。
たまにいるスピードを落とさない車だ。
こういう奴がいるから事故は尽きないんだ。
「あ、ありがとうございます」
確認して道路を渡った。
「そういえば俺ここ家なんだけど、」
指を指してそう言ったら玲菜は驚いた様子で
「私、隣です、」
マジかよ、
2人揃って溜息をつき
「「よろしくお願いします」」
そう言って別れた。
空は夜の紫に染められ始めていた。
玄関のドアを開け家族に聞こえるぐらいの声で「ただいま」と言って、自分の部屋に入った。
「あんな子がもうすぐ死ぬんだ」
口にした瞬間実感が急激に湧いてきた。
「あんな、人生を、青春を全力で謳歌な子が、」
ダメだ、無理に決まっているのに。
死んで欲しくない。
こんなことどうしようも出来ないのに。
運命は変えられないんだ。
部屋には最後の夕日の光が差し込んでいた。
空には夕暮れの赤い色が広がっていた。
部活も終わりヘトヘトで帰ろうとしてた時玲菜の姿が見えた。
今から帰ろうとしてるみたいだ。
「玲菜今から帰るのか?」
「はい先生の手伝いをしてたらこんな時間になってしまって」
手伝い、えらくないか、?
「家どっち方向なんだ?」
「あっちです」
そう言って指さした方向は俺の家と同じ方向だった。
「俺の家と同じ方向だな」
「じゃあ途中まで一緒ですね」
は?い、一緒にか、帰るってことか?!
なんでそんな純粋なんだ。
「そっ、そうだな」
そう言って歩き出す。
「そういえば祐斗君は何部なんですか?」
「あー俺は吹奏楽部なんだトランペットの期待の新星って言われてる」
驚いたようで目を丸くした。
「そうなんですね!じゃあ手に持ってるのは楽器を入れるケースですか?」
「あぁそうなんだ今ソロ選考の時期でさ家でも練習したくて」
へぇーと感嘆した様子で
「凄いですねソロ頑張ってください!」
「ありがとなでもな先輩がすげーんだあれは越えられないよ」
「確かに経験の差はすごいですもんね」
、、、敬語とタメ口先輩後輩みたいでなんか嫌だな
「なぁ、その、タメ口で喋らないか?」
「タメ口、ですか」
「そそ」
「タメ口で話すのは慣れてないので、慣れてからで、、いいですか?」
「そんなことあるんだでもまぁ急ぎじゃないし」
「すいません、」
彼女はシュン、とした様子で小動物感がすごい。
一瞬妹の姿が重なった。
「全然いいよ」
俺は玲菜の頭にぽんと手を置いて撫でてしまった。
玲菜の髪は柔らかかった。
しまった妹にやるくせが出ている。
「っえな、なんです、?」
「えと、なんかつい」
妹のくせが出たなんて口が裂けても言えんぞ、
「つい、、じゃないです!ひどいです、、」
俺に顔が見えないように軽くポコポコ殴られる。
「あー!すまん!馴れ馴れしかったよな」
「いいですけど!」
そう言ってぷいっと歩き出した。
彼女の髪の隙間から垣間見える耳は夕暮れ時の茜色だった。
怒り方可愛すぎるだろ、
って俺何考えて
そうこうしているうちに俺は家にもうすぐ着くあとひとつ十字路を横断すれば家に着く。
そういえば俺はもう家が近いが玲菜はどうなんだろうか。
十字路のカーブミラーには近づく車が映っていた。
玲菜は気づいてないようだった。
「おいっあぶねぇ!」
そう言って俺は玲菜の腕を引っ張った。
たまにいるスピードを落とさない車だ。
こういう奴がいるから事故は尽きないんだ。
「あ、ありがとうございます」
確認して道路を渡った。
「そういえば俺ここ家なんだけど、」
指を指してそう言ったら玲菜は驚いた様子で
「私、隣です、」
マジかよ、
2人揃って溜息をつき
「「よろしくお願いします」」
そう言って別れた。
空は夜の紫に染められ始めていた。
玄関のドアを開け家族に聞こえるぐらいの声で「ただいま」と言って、自分の部屋に入った。
「あんな子がもうすぐ死ぬんだ」
口にした瞬間実感が急激に湧いてきた。
「あんな、人生を、青春を全力で謳歌な子が、」
ダメだ、無理に決まっているのに。
死んで欲しくない。
こんなことどうしようも出来ないのに。
運命は変えられないんだ。
部屋には最後の夕日の光が差し込んでいた。