激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する
◆1 ルチアの誕生日=国家祝日(←暴走の幕開け)

皇帝執務室。
側近たちが震える指で書類を見つめた。

「……陛下、これは“ルチア皇后誕生記念日”を国の祝日に制定する勅書でございますが……?」

ビンセントは胸を張る。
「当然だろう? 俺の妻が生まれた日は、祝われて当然の日だ。」

側近一同(小声)
(どうかしてる……けど幸せそうだから止めにくい……!)

結局、
困り果てた宰相がルチアに相談し、
ルチアに却下された。
「君主の配偶者の誕生日を祝日にするなんて、聞いたことがないわ。辞めてよ、恥ずかしい!」

ビンセントが認めた勅書は
ルチアによってビリビリに破かれ、
燃え盛る暖炉の中に投げ捨てられた。
< 101 / 111 >

この作品をシェア

pagetop