激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する
◆3 「後宮を復活させては」と不用意に進言した文官

とある重臣たちの会議の場で。

ひとりの文官が発言した。
「皇后陛下がご懐妊中の間だけでも、後宮の復活をご検討いただければ──お子様は多い方が良いでしょうし」

ビンセントは青筋を立てて、
その文官を睨む
「……今、なんと言った?」

会議場の空気が凍る。
そして会議室の全員が悟った。
「(あ、死んだ……)」

その文官は翌日、
僻地の山奥に転属となった。
帝国史上最速の懲罰人事である。
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