激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する
ビンセントのファティマ愛は
宮廷中の誰もが知っている。
ビンセントは本気で言っているし、
その“姉上信仰”の目は揺らぎもしない。
重臣たちはついに、
全員が膝から崩れ落ちた。
帝国の未来が、
皇帝の重すぎる姉への愛によって
危機的状況に陥っていた。
「このままでは帝国が……!」
「なんとしても、世継ぎを……!」
「姉上以下と言われても、じゃあ帝国に居ないなら他国から探すしか……!」
ついに重臣会議はひとつの結論へとたどり着く。
「近隣諸国からも花嫁候補を募ろう。」
こうして、
下手をすれば“外交問題に発展しかねない”規模の
花嫁スカウト網が展開された。
アルドレイン王国、ノルヴァンド王国、サフィール王国、ソラリス王国……
それぞれの国の姫君や貴族令嬢を、
あらゆる伝手で招こうとした。
そしてその招待状は、
アズールティア王国のルチア王女 のもとにも
もれなく届いた。
花嫁候補探しに奔走する重臣たちの中に、
ビンセントに同行して
アズールティアを訪れていた者がいた。
ルチアへの招待はその者の推薦だった。
「……はぁ!?
あんな激重シスコン皇帝の妻になれって?冗談じゃないわ!」
ルチアは案の定、即拒否。
しかし――
「どうか……どうか行ってあげてくれないかしら。ルチア……!」
ファティマが懇願する。
実は、
ファティマは例の重臣に
泣きつかれていたのだ。
『あの肝の座ったルチア様なら!
もしかしたらビンセント様の心を掴んでくださるかもしれません!
口添えをお願いします!!』
宮廷中の誰もが知っている。
ビンセントは本気で言っているし、
その“姉上信仰”の目は揺らぎもしない。
重臣たちはついに、
全員が膝から崩れ落ちた。
帝国の未来が、
皇帝の重すぎる姉への愛によって
危機的状況に陥っていた。
「このままでは帝国が……!」
「なんとしても、世継ぎを……!」
「姉上以下と言われても、じゃあ帝国に居ないなら他国から探すしか……!」
ついに重臣会議はひとつの結論へとたどり着く。
「近隣諸国からも花嫁候補を募ろう。」
こうして、
下手をすれば“外交問題に発展しかねない”規模の
花嫁スカウト網が展開された。
アルドレイン王国、ノルヴァンド王国、サフィール王国、ソラリス王国……
それぞれの国の姫君や貴族令嬢を、
あらゆる伝手で招こうとした。
そしてその招待状は、
アズールティア王国のルチア王女 のもとにも
もれなく届いた。
花嫁候補探しに奔走する重臣たちの中に、
ビンセントに同行して
アズールティアを訪れていた者がいた。
ルチアへの招待はその者の推薦だった。
「……はぁ!?
あんな激重シスコン皇帝の妻になれって?冗談じゃないわ!」
ルチアは案の定、即拒否。
しかし――
「どうか……どうか行ってあげてくれないかしら。ルチア……!」
ファティマが懇願する。
実は、
ファティマは例の重臣に
泣きつかれていたのだ。
『あの肝の座ったルチア様なら!
もしかしたらビンセント様の心を掴んでくださるかもしれません!
口添えをお願いします!!』