総長は姫を一途に溺愛する。
星川が先生に連れて行かれ、廊下が静けさを取り戻したとき。
ひまりはずっと、蓮先輩の袖を掴んだまま震えていた。
気づけば、指先は冷たくなっていた。
「ひまり」
蓮先輩が低く呼ぶ。
名前を呼ばれただけなのに、胸の奥がじんと熱くなった。
「……怖かったか?」
問いかけは優しいのに、その瞳の奥では怒りが燃えていた。
ひまりは小さく頷くしかできなかった。
「……ごめんな。俺が……守るって言ったのに」
蓮先輩の手がそっとひまりの頬に触れた。
かすかに震えているのは、ひまりじゃなくて──蓮先輩だった。
「蓮先輩……わたし、ほんとは……すごく怖くて……」
言いかけた瞬間。
ぎゅっ──。
ひまりは蓮先輩の胸の中に引き寄せられた。
制服ごしに伝わる体温が熱い。
心臓の音まで近い。
「もう離すわけねぇよ」
「……え……」
「今日みたいなこと、二度と起きさせねぇ」
「蓮先輩……?」
顔が上げられないほど、抱きしめられてる。
「怖い思いをしたのに……まだ震えてんのに……」
「……っ」
「なんで俺の近くにいなかった?」
言葉は優しいのに、奥にあるのは強い独占欲。
ひまりの鼓動が跳ねる。
「ひまり」
低い声が、耳のすぐそばで落ちる。
「離れんなよ」
「どこにも行くな」
「……俺のそばにいろ」
私は胸の奥がぎゅうっと締めつけられ、思わず蓮先輩の制服を掴んだ。
「……はい……」
震える声で答えた瞬間──
蓮先輩の腕に強く抱きしめられ、息が詰まりそうになる。
「……いい子だ」
囁きは甘くて、苦しいほど優しくて。
抱きしめられながら、ひまりは自分の頬が熱くなるのを止められなかった。
ひまりはずっと、蓮先輩の袖を掴んだまま震えていた。
気づけば、指先は冷たくなっていた。
「ひまり」
蓮先輩が低く呼ぶ。
名前を呼ばれただけなのに、胸の奥がじんと熱くなった。
「……怖かったか?」
問いかけは優しいのに、その瞳の奥では怒りが燃えていた。
ひまりは小さく頷くしかできなかった。
「……ごめんな。俺が……守るって言ったのに」
蓮先輩の手がそっとひまりの頬に触れた。
かすかに震えているのは、ひまりじゃなくて──蓮先輩だった。
「蓮先輩……わたし、ほんとは……すごく怖くて……」
言いかけた瞬間。
ぎゅっ──。
ひまりは蓮先輩の胸の中に引き寄せられた。
制服ごしに伝わる体温が熱い。
心臓の音まで近い。
「もう離すわけねぇよ」
「……え……」
「今日みたいなこと、二度と起きさせねぇ」
「蓮先輩……?」
顔が上げられないほど、抱きしめられてる。
「怖い思いをしたのに……まだ震えてんのに……」
「……っ」
「なんで俺の近くにいなかった?」
言葉は優しいのに、奥にあるのは強い独占欲。
ひまりの鼓動が跳ねる。
「ひまり」
低い声が、耳のすぐそばで落ちる。
「離れんなよ」
「どこにも行くな」
「……俺のそばにいろ」
私は胸の奥がぎゅうっと締めつけられ、思わず蓮先輩の制服を掴んだ。
「……はい……」
震える声で答えた瞬間──
蓮先輩の腕に強く抱きしめられ、息が詰まりそうになる。
「……いい子だ」
囁きは甘くて、苦しいほど優しくて。
抱きしめられながら、ひまりは自分の頬が熱くなるのを止められなかった。