総長は姫を一途に溺愛する。
朝から校庭は熱気であふれていた。
今日は待ちに待った体育祭。特に借り物競争は、学年混合のチーム戦で、毎年盛り上がる恒例行事。
蓮先輩は、借り物競争に参加するらしい。
そして、始まった借り物競争。
一斉に走り出して、地面にあるお題が書かれている紙をめくる。
勿論、私が応援するのは蓮先輩だけ。
すると、お題をみた蓮先輩が何故だか私の方に走って来る。
「ひまり!一緒に来てくれ!」
「えっ!?」
蓮先輩は、私の返事を待たずにあろうことか、お姫様抱っこをした。
あまりの出来事にギョッとなる。
ま、周りの視線が痛いよ……。
ちょっ……れ、蓮先輩!?」
思わず叫ぶも、蓮先輩はにやりと笑い、耳元で低く囁く。
「歩かせねぇ。俺の姫だから、ゴールまで俺が守る」
胸にぎゅっと押し付けられ、全身が熱くなる。
体の重さや視線の痛さも、心臓の高鳴りでかき消されるようだ。
周りの歓声や「キャー!」という声が聞こえる。
もちろん私を見ているんだろうけど、今の私は恥ずかしさより、胸をぎゅっと締め付けるこの感覚に夢中だった。
蓮先輩の腕の中で、体をぴったり預ける。
温かく、強く、独占的なその腕が、私を守ってくれているのがわかる。
「ひまり、しっかり掴まれ」
低くて甘い声が耳元で響く。
頷いてしがみつくと、彼はさらに腕を締め、走るスピードを落とさず全力で進む。
心臓がバクバクと高鳴る。胸に押し付けられた顔に、彼の息と温もりが伝わるたび、胸の奥がじんわり熱くなる。
ゴールまでの距離は短いはずなのに、永遠のように感じる。
でも、蓮先輩の集中した表情を見ると、誰も邪魔できない、二人だけの時間なんだと実感する。
「……ひまり、誰にも渡さねぇ。俺の姫だ」
耳元で囁かれる言葉に、思わず小さく笑みがこぼれる。
恥ずかしいけれど、嬉しくて、胸の奥が温かくなる。
私は自然に体をさらに彼に寄せ、頬を胸に押し付ける。
腕の中で守られながら感じる安心感に、思わず目を閉じた。
ゴールの白線が視界に入る。
蓮先輩は腕の中の私を緩めず、そのまま力強く駆け抜けた。
観客席から拍手と歓声が湧き上がる。
「……よく頑張ったな、俺の姫」
ゴールで膝をつき、私を下ろすと、蓮先輩は胸に手を当て、満足そうに笑った。
顔を上げると、彼の目が真剣で、独占欲と優しさで溢れている。
「……蓮先輩、恥ずかしい……」
小さく頬を赤らめると、蓮先輩はにやりと笑い、私の髪を撫でながら耳元でささやいた。
「恥ずかしいだろうが、構わねぇ。俺の姫は俺のものだからな。誰にも渡さねぇ」
その独占的な言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
でも、全身が温かく、甘さに満たされて、思わず体をさらに寄せる。
周囲の視線も、歓声も、もうどうでもいい。
今、私は蓮先輩の腕の中で、確かに守られている――。
そして、心の奥まで彼の愛と独占に包まれていることを、幸せに感じていた。
「……はい、ずっと、蓮先輩のそばにいます」
小さく答えると、蓮先輩は満足そうににやりと笑い、もう一度髪を撫でて、そっと唇を私の額に重ねた。
――誰にも邪魔できない、私たちだけの甘く濃密な瞬間が、体育祭の校庭に刻まれた。
今日は待ちに待った体育祭。特に借り物競争は、学年混合のチーム戦で、毎年盛り上がる恒例行事。
蓮先輩は、借り物競争に参加するらしい。
そして、始まった借り物競争。
一斉に走り出して、地面にあるお題が書かれている紙をめくる。
勿論、私が応援するのは蓮先輩だけ。
すると、お題をみた蓮先輩が何故だか私の方に走って来る。
「ひまり!一緒に来てくれ!」
「えっ!?」
蓮先輩は、私の返事を待たずにあろうことか、お姫様抱っこをした。
あまりの出来事にギョッとなる。
ま、周りの視線が痛いよ……。
ちょっ……れ、蓮先輩!?」
思わず叫ぶも、蓮先輩はにやりと笑い、耳元で低く囁く。
「歩かせねぇ。俺の姫だから、ゴールまで俺が守る」
胸にぎゅっと押し付けられ、全身が熱くなる。
体の重さや視線の痛さも、心臓の高鳴りでかき消されるようだ。
周りの歓声や「キャー!」という声が聞こえる。
もちろん私を見ているんだろうけど、今の私は恥ずかしさより、胸をぎゅっと締め付けるこの感覚に夢中だった。
蓮先輩の腕の中で、体をぴったり預ける。
温かく、強く、独占的なその腕が、私を守ってくれているのがわかる。
「ひまり、しっかり掴まれ」
低くて甘い声が耳元で響く。
頷いてしがみつくと、彼はさらに腕を締め、走るスピードを落とさず全力で進む。
心臓がバクバクと高鳴る。胸に押し付けられた顔に、彼の息と温もりが伝わるたび、胸の奥がじんわり熱くなる。
ゴールまでの距離は短いはずなのに、永遠のように感じる。
でも、蓮先輩の集中した表情を見ると、誰も邪魔できない、二人だけの時間なんだと実感する。
「……ひまり、誰にも渡さねぇ。俺の姫だ」
耳元で囁かれる言葉に、思わず小さく笑みがこぼれる。
恥ずかしいけれど、嬉しくて、胸の奥が温かくなる。
私は自然に体をさらに彼に寄せ、頬を胸に押し付ける。
腕の中で守られながら感じる安心感に、思わず目を閉じた。
ゴールの白線が視界に入る。
蓮先輩は腕の中の私を緩めず、そのまま力強く駆け抜けた。
観客席から拍手と歓声が湧き上がる。
「……よく頑張ったな、俺の姫」
ゴールで膝をつき、私を下ろすと、蓮先輩は胸に手を当て、満足そうに笑った。
顔を上げると、彼の目が真剣で、独占欲と優しさで溢れている。
「……蓮先輩、恥ずかしい……」
小さく頬を赤らめると、蓮先輩はにやりと笑い、私の髪を撫でながら耳元でささやいた。
「恥ずかしいだろうが、構わねぇ。俺の姫は俺のものだからな。誰にも渡さねぇ」
その独占的な言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
でも、全身が温かく、甘さに満たされて、思わず体をさらに寄せる。
周囲の視線も、歓声も、もうどうでもいい。
今、私は蓮先輩の腕の中で、確かに守られている――。
そして、心の奥まで彼の愛と独占に包まれていることを、幸せに感じていた。
「……はい、ずっと、蓮先輩のそばにいます」
小さく答えると、蓮先輩は満足そうににやりと笑い、もう一度髪を撫でて、そっと唇を私の額に重ねた。
――誰にも邪魔できない、私たちだけの甘く濃密な瞬間が、体育祭の校庭に刻まれた。