恋愛〜先輩×後輩〜【完】


「頼ってくれなきゃ…何か淋しいよ」


「はい。」


そうやって、いつも優しく、悲しそうに笑うんだ。




「あと…ちゃんと本音で話してね。俺は、受けとめるよ。」




ちょっとだけ“男”という生きものを見直した。




それからというもの、学校にはあまり行かずに、ダラダラと家で過ごすことが多かった。

先輩が、あまり外に出たがらないから。



「2人だけの世界に行きたい」

だなんて…たまに、嬉しいけれど意味深な発言もあったりして。



私たちを心配して、エリや隼人先輩が家に遊びに来ることも少なくはなかった。

それがまた、楽しくて。

気を抜きすぎていたのかもしれない。





< 67 / 98 >

この作品をシェア

pagetop