Good day ! 6
「すごいなあ。相澤くん、もうデビュー?」
訓練を終えた大翔が、実機でMixed Fleet Flyingを担当する日がやってきた。
福岡往復で、往路はB777、復路はB787を操縦する。
一緒にアサインされたパイロットは、伊沢キャプテンだった。
「今日は佐倉さんも一緒にコックピットに? やった!」
伊沢は嬉しそうにオブザーバーシートを振り返る。
「伊沢、子犬みたいにしっぽ振ってもなにも出ないぞ」
「振ってませんよ。でもフライト終わったら、ごほうびください」
「なんでだよ!」
二人のやり取りを尻目に、大翔は淡々と準備を進める。
無事に離陸させて巡航に入ると、伊沢が大翔に笑顔を向けた。
「おおー、相澤くん、いとも簡単にトリプルセブンも操るね。あっという間に滑走路を離れたよ。なんでそんなにスムーズにエンジン推力を上げられるの?」
「それは、離陸推力の前に一旦上げる推力レベルのパーセンテージが78とは違う為、まずはそこを狙って……」
すると後ろから「おい、伊沢」と大和の声がした。
「お前が教わってどうする」
「だって相澤くん、俺よりコツを掴んでる気がして」
「気のせいではなく、実際そうだ」
「あ、やっぱり? ですよね」
「嬉しそうにするな! 先輩だぞ?」
「佐倉さん。今度のシミュレーター訓練、俺を担当してくださいね」
「落としてもいいのか?」
「またまたー。冗談が上手いんですから」
「では、遠慮なく」
「わー、ちょっと! やめてくださいよ?」
二人の会話を聞きながら、大翔は考える。
(佐倉教官、伊沢キャプテンにぶっきらぼうな話し方だけど、楽しんでいるのが分かる。俺に対して豹変する時とは明らかに違う。なぜだ? どうして俺にだけ、あんなにも空気が凍りつくようにピリ辛になる? あの豹変スイッチはどこにあるんだ?)
自分はもっともっと操縦のことを教えてほしいのに、と、大翔はなんとかして大和と良い関係を築きたかった。
訓練を終えた大翔が、実機でMixed Fleet Flyingを担当する日がやってきた。
福岡往復で、往路はB777、復路はB787を操縦する。
一緒にアサインされたパイロットは、伊沢キャプテンだった。
「今日は佐倉さんも一緒にコックピットに? やった!」
伊沢は嬉しそうにオブザーバーシートを振り返る。
「伊沢、子犬みたいにしっぽ振ってもなにも出ないぞ」
「振ってませんよ。でもフライト終わったら、ごほうびください」
「なんでだよ!」
二人のやり取りを尻目に、大翔は淡々と準備を進める。
無事に離陸させて巡航に入ると、伊沢が大翔に笑顔を向けた。
「おおー、相澤くん、いとも簡単にトリプルセブンも操るね。あっという間に滑走路を離れたよ。なんでそんなにスムーズにエンジン推力を上げられるの?」
「それは、離陸推力の前に一旦上げる推力レベルのパーセンテージが78とは違う為、まずはそこを狙って……」
すると後ろから「おい、伊沢」と大和の声がした。
「お前が教わってどうする」
「だって相澤くん、俺よりコツを掴んでる気がして」
「気のせいではなく、実際そうだ」
「あ、やっぱり? ですよね」
「嬉しそうにするな! 先輩だぞ?」
「佐倉さん。今度のシミュレーター訓練、俺を担当してくださいね」
「落としてもいいのか?」
「またまたー。冗談が上手いんですから」
「では、遠慮なく」
「わー、ちょっと! やめてくださいよ?」
二人の会話を聞きながら、大翔は考える。
(佐倉教官、伊沢キャプテンにぶっきらぼうな話し方だけど、楽しんでいるのが分かる。俺に対して豹変する時とは明らかに違う。なぜだ? どうして俺にだけ、あんなにも空気が凍りつくようにピリ辛になる? あの豹変スイッチはどこにあるんだ?)
自分はもっともっと操縦のことを教えてほしいのに、と、大翔はなんとかして大和と良い関係を築きたかった。