29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「今日はどんな案件だったんですか?」

事務所に程近いコーヒーショップの向かい合った二人席で、華恵が顔を寄せ、小声で尋ねてきた。レイナも同じようにし、さらに手で塀を作って、ヒソヒソ声で答えた。

「不倫。結構、込み入ってたし、生々しい夜の話とかもあって、参っちゃった」

それだけ伝えると、レイナは深く椅子に腰掛け直し、ふうっと溜息をついた。

「そうだったんですね。でも先輩、成長したんじゃないですか?」

「そうでもないよ。だってまだその手の話聞いてると、吐き気するもん」

「いいえ、絶対、してますって。だって前はそういうネタの後、トイレにしばらくこもってたこととかあったじゃないですか。田森所長に言われて、私が様子を見に行ったことは一度や二度じゃないですよ」

「もうっ、それ言わないで」

レイナは顔を隠した。

「先輩、そんなんじゃ駄目ですよ。美人でスタイル良くて、まだ若いし、しかも頭も良いんだから、先輩さえ望めば、モテモテ必至だと思いますよ」

「私はそんなどころじゃないよ。まだ半人前だし、この事務所の手にも足にもなれてないんだよ。まずはもっと勉強して、一人前になんなきゃ」
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