私の人生を変えてくれた人 番外編2

「………先生は……前の先生が戻ったら……どうなっちゃうの…?」

「そりゃ、消えるだろ
 この体に2つの人格はいらない」

「………………」

「なんでそんな悲しそうな顔してるんだよ
 お前は前の俺に戻って欲しいんだろ?」

「……怖くないの………消えちゃうかもなのに……」

「怖くはねぇよ
 もともとこの体を借りてる身だし
 この体はアイツの物だ
 いつかは元の持ち主に戻る」

「先生も先生じゃん……」

「なに、俺が消えるの寂しいの?」

「……………うん」

「っ………素直すぎて怖いんだけど
 まぁ………俺はそういう運命で生まれた人格だから
 ずっとここにはいられない、アイツのためにも
 けど、寂しいって思ってくれる奴がいるだけでも俺は嬉しいよ」

「…………たまに出てきてよ」

「……どうかな
 約束は出来ない
 俺自身もどうなるか分からないから
 けど……消えたら戻ってくることはないと思ってる」

「なんで………」

「俺は本来ならいらない存在だから」

「そんなことない!
 先生はいらない存在なんかじゃない……
 だからそんなこと言わないで」

「……………けど、事実だ
 実際、俺はアイツが戻ってきたら用済みだからな」

< 51 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop