これはもはや事故です!
その場に居た誰もが驚いた顔をしていた。
「美羽ちゃんが……?怪我って、どれくらいの……?」
「足の捻挫だが、かなり酷くて暫くは、まともに歩けない」
「なんてこと……!」
パラリーガルの千草まで青ざめている。
磯崎は静かに言った。
「もちろん巻き込んでしまった俺も悪いが、美羽さんに怪我を負わせた白石たちには責任を取ってもらう。これから、二人を事務所に呼び出して、話しをつけようと思っている」
「ここに呼ぶんだね?」
ベテラン職員の岡田の言葉に俺は頷いた。
「ああ。うちの事務所でやるのが一番早い」
すると、千草が手をあげる。
「私、リスケしますね」
「助かるよ、手間かけて悪いな」
そう言った磯崎に、ベテランの岡田が声をかけてくれた。
「副所長がここまで怒るのは珍しいが……理由を聞けば納得だ。サポートがいるなら言ってくれ」
「ありがとう。……とにかく、決着をつける」
スマホを取り出し、該当する二人へメッセージを送る。
『至急、湊弁護士事務所へ来てください。昨晩の行為について話します』
数分で返信が届いた。
『……行きます……』
『すぐに向かいます……』
(当然だ。美羽さんを傷つけたんだ……逃がすつもりはない)
磯崎は深呼吸をし、スーツの袖口を整えた。