腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
さり気なく甘い言葉を囁いてきた。話題はすり替えたくせに、決めてくるところは決めてくる。
油断してたら攻められることを、すっかり忘れていたのであった。

「俺、この辺の人じゃないから、よく分かってないんだけど、そういうの探しに行くには、どこに行くのが一番近いんだ?」

一応、都心に住んではいるが、綾香よりは田舎に住んでいる。
とはいえとも、都心に近いので、今から行っても時間に全然余裕がある。

「いつも通り、都心に出ちゃっても問題ないよ。
電車で行けば、十五分から二十分程度だし」

「そうなのか。羨ましい。俺もそんなに近ければ、毎週通えるのにな…」

人それぞれ事情があるため、今住んでいる地域から引っ越すのは、なかなか難しい。
でも、いつか美咲くんが、こっちの方に引っ越してこれるのを、心の中で願った。

「まぁでも俺としては、ヲタ活もしたいし、茜にも会いたいくて会いに来てるから、遠くても何の問題もないけどな」

私からしたら、その発言に問題がある。そう思ってくれる気持ちはとても嬉しいけど、どう受け止めたらいいのか分からない…。

「その気持ちは嬉しいけど、とりあえず、いつも通り池袋へ行きますか」

「だな。行きますか」

こうして、池袋へ行くことになった…。
< 487 / 580 >

この作品をシェア

pagetop