ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。
「そうだ、明里。君は私に『迷子のプリンセス』みたいだと言われたが、実際は俺ものような『輝ける太陽』のような存在があってこそ、君のような『月』はぼんやりと輝くことができるのだよ。わかるかね?」
「直人、その例え、全然わかんない!ていうか、明里はプリンセスじゃなくて、ただの迷子!」
美亜のツッコミは、竹林にこだました。
「えへへ、ごめんなさい。でも本当に綺麗なんだよ、ここ。なんか心が洗われるみたい。」
明里は、竹の葉っぱをそっと額に当てて目を閉じた。
「まあ、明里がそんな風に言うくらいだから、本当に綺麗な場所なんだろうな。」
弘美が、竹林を背景にスマホで記念撮影をしながら呟いた。
「それにしてもこの竹林、隠し通路とかありそうだよな。私のRPGなら、絶対裏ボスがいる。」
「弘美、あんたはどこまでもゲーム脳ね。でも、確かに、この竹林はなんだか不思議な雰囲気があるわね。」
美亜は、竹林の静寂と時折聞こえる風の音に耳を澄ませた。
明里の「迷子のプリンセス」発言も、この幻想的な空間では、妙に納得できてしまう気もした。
「さあ、もう迷子にならないようにしっかり私の隣を歩いてね、明里。」
美亜は明里の手をしっかりと握った。
明里は嬉しそうに微笑み、二人は再び竹林の小道を歩き始めた。
その背中を、直人と弘美がそれぞれのペースで追っていく。
嵐山の竹林は、彼らに忘れられない美しい思い出と、ほんの少しのハプニングをもたらしたのだった。