溺愛されるオッドアイ
「Murkinessと向き合っといて笑う余裕あるんだ。すごいね君ら。そして……その空気を作った君も」
檻の前にいる私の方へと振り向き、瀬名はジトッと目を細める。
声を張らずに言われたけれど、瀬名の声はちゃんと聞こえた。
檻近くにいる面々が私と和真くんを警戒してじっと見てくるから、あえて何も言葉は返さないことにしておく。
すっかり笑いがおさまると、再び瀬名は奏くんへと向いた。
「一応聞くけど、本当に俺らMurkinessに六人だけで挑むつもり?負け試合を自分たちからする?……黒夜、笑わせんなよ」
「俺は冗談でも笑わせてるつもりもないんだがな。それにお前はさっき、少ねぇほうが勝率上がると、俺さえ倒せればいいと言ってだろ。ならなにも問題ねぇはずだ」
「それはそうだけどー……後から文句言わないでよね、"この差"があっても」