溺愛されるオッドアイ
──そして、わずか十分たらずで続々と流れてきていた不良くんの波がゆるやかになっていた。
倒れてるMurkinessの子たちがあちこちにいるからか、今私はすごい場所にいるんだなって改めて思わされる。
「よしよしいい感じじゃん?な、色ちゃん?」
「まあ……入口から来るやつが底をついたのか、勢いはなくなってきたのは確かだけど」
「だとしても油断はだめだぞ。そう見せかけてまだいるかもしれないんだからな」
「分ーかってるって和真。油断はしな──」
なおも倒しながらの会話を耳にしていれば、急にバンッ!と異様な音が聞こえ、消された地下室の照明。
「っんだよ、なにかしらのサプライズとかかか?んなわけねぇだろうけど」
暗闇にイラ立つ椛月の声が聞こえてくる。
新くんたちも、この状況に多少は動揺してるような声が聞こえるけど、
ただでさえ薄暗い地下室の中で喧嘩していたのが、更に……というより椛月や奏くんの気配しか感じられない。