ヒミツを知るのは私だけ!?
寝息が聞こえ出す一颯くんに湊くんは『寝んな』とほっぺたをつまむ。
けど起きる気配がない。伸ばされても引っ張られても。
「風呂にぶち込めば起きんだろ」
……ほんと氷雨ママこわいよね、と本人に聞こえないように壱心くんはつぶやいた。
*
今日は掃除当番だった私が一番遅い帰宅となったみたいで、玄関には五人分の靴がそろっていた。
「おかえり花耶」
「おかえりせんぱーい」
「ただいま」
リビングでは洗濯物をたたむ壱心くんとお手伝いの美嵐くん。
それに外には窓掃除をする一颯くんがいて、外から手を振ってくれたから手を振り返した。
氷雨くんと湊くんは部屋かな。
氷雨くんは部屋よりもキッチンの滞在時間が長いから帰ってきていないのが珍しい。
二階に上がると丁度湊くんたちの部屋の前で二人が話していたからつい足を止めた。