不良×さわやか~どっちがどっち!?~

おかしなゲーム!?

 「本当にごめん!」
宗太の言葉を無視して部屋を出た。
 でも涼太の姿はなかった。

「はあ・・・」
ため息をついて帰ろうとすると

ドンっ
いったあ~

涼太。
ぶつかったのは涼太だった。

「あんたどっか行ったんじゃ?あ・・ごめんあたし涼太の事なんにも分かってなかった」
あたしは深く反省するときその人の顔をマジマジと見る癖がある。今その癖が出ていた。

「え?別にっ!おまえが心配になっただけだよ!てかもうその事いいから!気にすんなって」

あたしが急に顔をマジマジと見たから涼太の顔が赤くなる。

「なっなんで心配するのよ!」
・・なにあたし動揺してんだろ?涼太の赤い顔にキュンとなんか・・してない。

「あいつは・・その・・」
顔を赤くしてなにか言いたそうな顔をしてると

「美来ちゃん!どこいっ・・」
宗太だ。
宗太が涼太を睨む。
 この空気いやだな・・・

「なんだよ?」
いつも怖い涼太がいつも以上に怖く見えた。

「なんだよじゃねぇよ。美来と何してたんだよ」
宗太もさわやかキャラじゃなくなっていた。

「俺はただ・・美来と今丁度会って話してただけというか宗太の女じゃねーし美来は。」
確かにそうだよね・・。あたしはまだ宗太と付き合ってない。
 って!あたしはどっちを応援してるの!?

「ふーん・・なのにあんなに顔2人とも赤かったよ?美来ちゃん何かされた?」
あんなに怖い顔してたのに宗太スマイルにもどった。急に戻った事が恐怖だよ!

「え・・?あたしは何にもされてないよ・・・宗太。さっきはごめん。」
今のごめんは絶対心こもってなかった。自分でも自分が悪いとは思ってなかったから。でもそんな事いったらまた事が大きくなると思った。はあ・・面倒。

「そうなんだ~・・じゃ美来は宗太と涼太どっちが好きなの?」
 涼太もあたしの方を見た。
・・え?そんな急に言われても・・そんな・・・

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