檻の羊
「く………クレハちゃん…それ、なぁに…」

「何が?」

遠くのほうから悲鳴が一つ、二つとこだましている。

それに共鳴するように、野次馬根性の生徒達が廊下へと飛び出していく。

クラスの子達も窓から見下ろして、騒ぎの根源を突き止めようとしている。

風子ちゃんがゆっくりと私に指を伸ばす。

「それ、手首の…」

「ああ。ブレスレット。綺麗でしょ」

「ブレスレットって………なんの」

窓から吹き込んでくる風はまだまだ夏の気配が残っている。
やっぱりもう少し待ってあげれば良かったかな。

夏は腐りやすいから。

「これ?血管」


檻の羊 完.
< 123 / 123 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

だって君が言ったんじゃん
たね/著

総文字数/200

ミステリー・サスペンス1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
全部叶えてあげる。 愛してるから。
カフンショウ
たね/著

総文字数/881

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
地球は人間の所有物ですか。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop