檻の羊
「く………クレハちゃん…それ、なぁに…」

「何が?」

遠くのほうから悲鳴が一つ、二つとこだましている。

それに共鳴するように、野次馬根性の生徒達が廊下へと飛び出していく。

クラスの子達も窓から見下ろして、騒ぎの根源を突き止めようとしている。

風子ちゃんがゆっくりと私に指を伸ばす。

「それ、手首の…」

「ああ。ブレスレット。綺麗でしょ」

「ブレスレットって………なんの」

窓から吹き込んでくる風はまだまだ夏の気配が残っている。
やっぱりもう少し待ってあげれば良かったかな。

夏は腐りやすいから。

「これ?血管」


檻の羊 完.
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