檻の羊
「あんまり先生を困らせないでください」

「キスしたくせに」

「…」

「キスしたくせに急に冷静になってそんなん言うのずるいじゃん。生徒の心を弄んで遊びたかっただけ?それこそバレたらヤバイじゃん」

「…まったく。教師を脅すなんてお前はほんと悪い子だな」

めーくんが私の隣にだらんと座って、机に肘をついて頬を預ける。

いつもは身長が高いめーくんの視線が私よりも低くなる。

瞳を覗き込むように見られて急に恥ずかしくなった。

「脅してなんかないもん」

「脅しだろ」

「違う」

「じゃあ何」

「お願い、してんの」

「お願い?」

「……もっかいしたい」

「んー?」

「もう一回めーくんとキスしたい!」
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