狼少年

2.

ただでさえ週明けに遠足で怠いのに、翌日の火曜にも通常授業って、結構堪える。

「顔痛い……。」

日焼けを止め塗ったはずなのに、目の周辺がぴりぴりする。疲れが残る身体に鞭打って、私はなんとか上体を起こした。赤い目覚ましを確認すると、まだ6時にもなってないことが発覚した。

再び横になってベッドのほうを眺める。麻由はまだ寝息を立てていた。
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