純情*ライアー
「何それ!……俺、子どもじゃないから!」
「子どもでしょ。葵くん。5歳。」
「バカにしてるの!?」
反応が面白くてけらけらと笑いながら、両手で髪を撫で乱す。
薄暗くてどんよりしてる場所なはずの屋上手前の踊り場が、
私の笑い声と葛城くんの騒ぎ声で明るい場所になった気がした。
「――それじゃ、今日はここまで。
次回は――、何しようかな?」
チャイムが鳴る数分前。
すくっと立ち上がって、隣の葵くんを悪戯っぽく見下ろした。