架け橋 〜ヴァンパイアと人間の違い〜

第三話 連れて行かれた先は

花園さんに引っ張られて辿り着いた先は、人のいない静かな廊下だった。

少し暗くて、わたしは落ち着くけど……

そう考えながら、辺りを見渡してみる。

扉が何個か並んでいて……でも、それ以外に特徴はない。



「あ、あの、ほんとにここなのか? なんか暗くて、不気味だが……」

「残念だけど、ここだよ! もっといいところがいいよね〜!」



可愛い男の子は、ほっぺを少し膨らませながら、文句を言った。

そんな様子を見て、明るそうな男の子は、少し不安そうにしながらも頷いている。

わたしは、暗いままの方が落ち着くけど……言わないほうがいいよね。

そう考えていると、可愛い男の子が突然立ち止まった。



「あ、ここだ! さ、入って入って〜!」

「わかった……」

「はい……」
< 10 / 23 >

この作品をシェア

pagetop