ヴァンパイアですが、ヴァンパイアハンター育成学園に入学します!?
せっかく作ってもらえるんだし、邪魔はしたくない……

そんな気持ちで言うと、先輩方は少し残念そうにしながらも頷いた。



「そうね……ごめんなさい。また、明日にでもきてちょうだいね?」

「そうだな、いつでもいいから!」

「できるだけ早く作るからね? あ、サイズだけ教えてもらっていいかな?」

「は、はいっ……! えっと、150くらいですね……その、ありがとうございましたっ」



わたしは席を立って、扉の方に向かいながら頭を下げる。

先輩方もまたね、笑顔で手を振ってくれて、嬉しくなりながら教室から出る。

……優しい人たちだったなぁ。

初めましてなのに、服も作ってくれた……

何かお返しがしたいけど……わたしが渡せるものなんて、何もないよね。

そんなふうに考えこんでいると、廊下の向こう側から歩いてきた大輝さんがわたしに話しかけてきた。



「あれ、永恋ちゃんだ。入らないの?」

「あっ、入ります……!」



……後で考えようっ。

そう考えながら、わたしは拠点の扉を開けた。




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