総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「…俺も好きだよ。大好き。愛してる」
「……!」
叶兎くんって、ずるいよね。
こっちは恥ずかしがってるのに、いつも堂々と真っ直ぐな言葉で倍にして返してきて。
何度言われても慣れないストレートな愛の言葉に、心臓が限界を迎える。
「…ふっ、顔赤」
しまった、と思って手で覆うがもう遅い。
手首を掴まれて顔から引き剥がされた。
「キスしていい?」
…もう、唇が目の前にあるくせに。
なんて思いながら、返事をする間もなく。
「……まあ、返事…待たないけど」
唇が重なった。
さっきのような強引さはなくて、ゆっくりと長いキスだった。
息継ぎの合間に目が合って、またすぐに塞がれる。
それを何度か繰り返して。
「……っは」
ようやく離れた時、叶兎くんの指が私の頬を優しく撫でた。
愛おしげに見つめられて、また心臓が跳ねる。
…私の頭の中は、いつだって叶兎くんでいっぱいだ。