天国への階段

天国への階段

 僕は一歩一歩進んでいく。天国への階段を歩むのさ。これ以上何も望まない。おいしいお菓子に周囲の気遣い。なんて幸せな最期なのだろう。

 みんなありがとう。悔いはないといったら嘘になるかもしれないけれど、これでよかったのかもしれない。孤独ではない、みんなに見守られた最期は人間としては幸せの絶頂なのさ。

 涙が出るよ。俺のためにみんな総出で用意をしてくれるなんて。生まれてはじめてのような感動を覚える。俺は涙があふれてきた。はじめて主人公となったのだから。

「最期に言い残すことはありませんか?」
「人生悔いなしです」




★解説
 
 死刑囚の最期のとき。
 おいしいお菓子というのは最後に何か食べられるように死刑囚には、和菓子を用意してくれるという話よ。孤独死とは真逆のたくさんの人に見守られた死というのは死刑囚ならではの最期だけれど、この人はポジティブにとらえているのかもしれない。

 天国への階段と言っているけれど、悪いことをしたのならば、天国に行けるのかの保証はできないのだけれど。
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