完璧美人の私が恋したのは、眼鏡オタクのSEでした
12. 一生忘れない夜
週末の夜
里桜は、優希に教えられたバーに来ていた。
優希の会社の近く
――なのに、扉の向こうは別世界みたいに
落ち着いていて、少しだけ背筋が伸びる。
先に着いていた優希を見つけた瞬間、
胸がきゅっと鳴った。
あの微笑みが、
まだ残っている気がして。
グラスを傾けながら、
二人は思った以上に長く話していた。
仕事のこと。
将来のこと。
笑ってしまうような、
どうでもいい話。
里桜は、気づく。
自分がこんなふうに素で笑っているの、
いつぶりだろう、と。
ふとスマホを見て、目を丸くした。
終電の時間は、とっくに過ぎていた。
(……やだ)
焦るより先に、
胸が少しだけ熱くなる。
帰りたくない、
なんて思ってしまった自分に。
その空気を、
優希がそっと拾うみたいに言った。
「……送ります」
少し緊張した声。
それが妙に優しく聞こえて、
里桜は小さく頷いた。
里桜は、優希に教えられたバーに来ていた。
優希の会社の近く
――なのに、扉の向こうは別世界みたいに
落ち着いていて、少しだけ背筋が伸びる。
先に着いていた優希を見つけた瞬間、
胸がきゅっと鳴った。
あの微笑みが、
まだ残っている気がして。
グラスを傾けながら、
二人は思った以上に長く話していた。
仕事のこと。
将来のこと。
笑ってしまうような、
どうでもいい話。
里桜は、気づく。
自分がこんなふうに素で笑っているの、
いつぶりだろう、と。
ふとスマホを見て、目を丸くした。
終電の時間は、とっくに過ぎていた。
(……やだ)
焦るより先に、
胸が少しだけ熱くなる。
帰りたくない、
なんて思ってしまった自分に。
その空気を、
優希がそっと拾うみたいに言った。
「……送ります」
少し緊張した声。
それが妙に優しく聞こえて、
里桜は小さく頷いた。