イケメン★ハーレム

逃げ出してしばらくして、お土産やさんを見つけた。


ちょっと覗くと、恋がお土産を物色していた。


「恋、何してんの?」


「え? いや、これ父さんと母さん好きだなって思って」


「あー! 好きだね!」


「でも、今買ってもなぁ、って感じじゃん」


「うん、確かにねー! てか、恋えらいねえ。 私、お土産買うつもりすらなかったよー」


「んじゃ、今買っちゃうから一緒に選んでよ。 今ヒマなんでしょ?」


「はーい! あ、そうそう。 聞いてよー」


私がさっきの事を恋に説明すると、何故か恋は頭をポリポリ、とかいた。


なんか考えたり悩んだりしたときにする仕草。


「なに? なんか私、変な事言った?」


「いや、そうじゃないんだけど。 気になって」


何が?と聞くと、恋はこう言った。



「愛は、淳と二人で行動したかったんだ。 って思って」



……はいっ!?


「な、なんでそーなんのっ!?」


「だって、遥に押し付けたって事は…」


「ち、ちが…。 あれは、遥が生徒会長の事…」


ここで、口ごもる。




本当に、そうだった?
あの時、私は遥の事だけ…考えてたっけ?


なんで、私はあの二人から逃げ出したりしたんだろう。
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