Before Dawn.
00:Prolog.



冬の澄んだ空気は嫌いじゃない。
夜の雰囲気も、嫌いじゃない。

刺すような冷たい風は苦手だけれど、夏か冬どちらが好きかと聞かれたら即答で冬だと答える。



吐く息が白く煙のように漂い、夜の空へと消えていく。
気付いたらもうこんな時期か、と他人事のように思った。



ふと見上げると空は曇で覆われていて、見えるはずの星が全く見えない。

唯一知っているオリオン座も、見えない。


ハロウィンが終わった途端にクリスマスムードで満たされた街は、星空の代わりと行ってもいいほどイルミネーションでキラキラと足元で輝いているのが見える。
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