君と一緒に明日へ行く
私はそのあとお昼の時間にるちなちゃんを呼び出した。場所は優斗の時と同じ非常階段に。
「・・・・・なに。なんか用。」
「用があるから呼び出したんだよ。まぁとりあえず階段に座ってお昼食べよう。」
私とるちなちゃんは一人座れるくらいの隙間を開けて座り、黙ってお昼ご飯を食べた。
「るちなちゃん。私は優斗に嫌われてるってこの前言ってたよね。・・・・あれでたらめだよね。私中休みに優斗に直接聞いたんだ」
るちなちゃんは少し動揺したけど、いつもの強気の顔でだけどなんだか不安そうな顔言った。
「ゆ、優斗君が教室を用があるって出て行ったのは藤さんの仕業だったんだ。この前言ったよね優斗君とかかわらないでって。藤さんってホント覚え悪いんだね。一回痛い目にあいたいのかな?」
今聞いてることはそのことじゃないんだけど。話をそらしてほしくない。脅してるつもりなんだろうけどもう慣れちゃったからなんも思わないし、少し声が上ずってたからちっとも怖くない。
「るちなちゃん私今その話居てるんじゃない。話をそらさないでほしいな。今は私の質問に答えるだけでいいから。」
私はにっこりとほほ笑んだ。するとるちなちゃんはおびえたような顔をしてあきらめたようにため息をついた。
「私優斗君のことが好きなの。なのに藤さんが優斗君と毎日楽しそうに話してるのを見て藤さんにとられちゃうと思ってあせって。二人を引き離すために藤さんにうそを言ったの。そしたら二人を引き裂くことができるかなって。」
るちなちゃんは泣き始めてしまった。私はその背中をそっと撫でた。
「私最初は気が弱くて何も言い返せなかったけど、結構お弁当の時もそうだけど傷ついた。でも今は慣れちゃったのもそうだけど優斗のおかげで気が弱かったのもだんだん気が強くなってきて自分でもびっくりするくらい成長できた。そんな優斗を見たら、この前は好きじゃないって言っちゃったけどいまは優斗のことが好きになった。るちなちゃん。好きな人に振り向いてほしいならライバルに攻撃するんじゃなくて、好きな人にアピールするのがいいよ。私はるちなちゃんの恋応援する。だからるちなちゃんも私の恋応援して。」
るちなちゃんは顔を上げた。かわいくお化粧してあるのが全部崩れて台無しになっていたけど、表情は嬉しそうだった。
「・・・う、うん。今までごめんね。藤さん・・・いやあゆちゃん。これからは私と友達になってくれる?恋バナもしたいし、お化粧も教えてあげたい。私小学校で今と正反対な性格で地味なせいでいじめられてて、今はもういじめられなくするように頑張って中から変わった。だけど藤さんを見ると昔の自分を思い出しちゃって嫌がらせをしちゃった。でももうしない。これからは友達でいたい。」
そうなんだ。るちなちゃんにもそんな過去があったんだ。
私は泣けてきてしまった。るちなちゃんと私は抱き合って静かに泣いた。
そのあとトイレに行き二人で教室に戻った。
よかった。るちなちゃんと分かり合えて。だけどこれが明日に反映してるとは限らない。だけど今日みたいにやれば行けるはず。何回でも仲直りする。
そのあと放課後になり私の言った通り先生にあとから放課後に文化祭の実行委員があることを説明されて3人で楽しく移動していたらいつの間にか教室に着いていた。
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