海姫物語
昼間エリクにあんなことを言ったあとなのにと思うところはある。
だけど今外へ出てこの言葉にできない気持ちを吐き出してしまわないと、明日自分がなにを喚き散らしてしまうかわからなかった。
狭い掃除道具入れの中に入り、分厚い木板を外すとエリクが作ってくれた抜け穴が現れる。
この施設の壁を砕いて外につなげるのは簡単ではなかったし、時間も要した。
それでもエリクはやってのけたのだ。
姫奈との自由のひとときを満喫するために。
「少しだけ」
姫奈は自分にそう言い聞かせて重たい木板を横へずらしたのだった。
☆☆☆
エラ呼吸のできる姫奈はどこまでも海を行ける。
だけど今外へ出てこの言葉にできない気持ちを吐き出してしまわないと、明日自分がなにを喚き散らしてしまうかわからなかった。
狭い掃除道具入れの中に入り、分厚い木板を外すとエリクが作ってくれた抜け穴が現れる。
この施設の壁を砕いて外につなげるのは簡単ではなかったし、時間も要した。
それでもエリクはやってのけたのだ。
姫奈との自由のひとときを満喫するために。
「少しだけ」
姫奈は自分にそう言い聞かせて重たい木板を横へずらしたのだった。
☆☆☆
エラ呼吸のできる姫奈はどこまでも海を行ける。