シークレットボーイズ
エピソード①・おかしな彼女
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エピソード①・おかしな彼女
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「好きですっ!」
「え」
それは本当に突然の出来事だった。
ー 「やほやほ〜ほやっほ〜♪」
朝の登校中、車の音が近付いて来たと思い振り向くと車の窓から顔を出したジュジュが手を振っていた。
「!…ジュ…宮原か…。驚いた」
「驚いたって表情と声じゃ全然ないけどね。乗って行きなよ、送ってっから」
「良いのか?」
「良いよ〜、だって俺たち“お友達”だも〜ん…♪」
「…やっぱり歩いて行く」
「ちょちょちょっ、乗って行きなって!ってか一緒に行こうよ!」
スタスタ歩いてこうとした俺の腕をジュジュは窓から身を乗り出して慌てて掴んできた。
「…一緒にって…僕たち学校違うだろ?」
「違くたってお友達なんだから途中まで一緒に行ったって別に良いじゃん」
「…そう言うものなのか?」
「あ〜、イラつく。あんためんどいマジで…。お友達じゃなかったらガチで蹴ってた」
車の後部座席に並んで座りながらジュジュは食べかけのピーナッツバタートーストをガリガリ食べ始めた。
「…いつからそんなに大食いになったんだ?」
「はぁ?大食いじゃねーし。ただ朝寝坊したから今 朝ごはん食ってるだけだし。つうか甘っ!菓子パンじゃんっ、もう!ちょっと、朝ごはんはフレンチトーストにしてって言ったじゃん、バカ!」
「坊ちゃん、お口が悪過ぎると、怒りますよ?それと今朝トーストは何トーストが良いかお尋ねしたらピーナッツバターと仰ったのは坊ちゃんでしょう?私は言われたままご用意したまでです。それが何か?」
「う"っ…」
ジュジュ専属お付きの七原《ななはら》灯《ともり》にジロッと睨まれ、トーストを齧ったままジュジュはちょっと僕の後ろに隠れた。