ハウスクリーニング山代には休みが無い
「と言うわけで」

川沿先生は光速でフォームチェンジして“休日のパパ”になると俺の肩に両手をポンと置いた。

「俺は今から自宅に戻って娘のためにキーホルダーを作る!急で申し訳ないが山代先輩、後で謝礼金も含めてお金は払うので俺の仕事の代理を宜しくおねしゃす!!」

「は?」

俺が断る前に川沿先生は俺に仕事の依頼書を握らせてまた光速で走り去ってった。

「風ちゃん、依頼書にチャチャワールドで着ぐるみが子供達から風船を取り上げて暴れ回ってるって書いてあるよ」

「可哀想だから俺も仕事を手伝うぞ」

ぽかんとしてる俺の背中を2人がやんわり手でさすった。

「ふ…ふざけんなっ、川沿ゴルァアァァ!!」

仕事を終え、広大な砂漠を歩く戦いの剣士のようにクイックルワイパーと川沿からもぎ取ったパンパンに膨れた給料袋を持って険しい顔で家路を歩いていたら青いグフの前でランバが仁王立ちして俺を待ち伏せていた。

「なんだ、親父か」

「なんだって失礼たべっこの馬鹿たれ。まっ、とりあえず乗れっちゃ」

言われるまま青色に塗り直した親父の愛車のコペンに乗ると親父は狭苦しそうに「うんとこしょ」と運転席に乗って車を走らせた。
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