仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
あまりに予想外なセリフに、思考回路が寸断されてしまう。
指輪については、以前、待っていてくださいと言われたのを覚えている。
ただ、それは偽装のためのものにすぎないと思っていた。
「理優さん、俺はあなたに惚れています。……どうか夫として、あなたを生涯愛させてください」
「……っ」
私は信じられない思いで彼を見つめる。
夢なんじゃないだろうか。だって、あまりにも都合がよすぎる。
────けれど。
薬指に伝わった熱いほどの、体温が、ダイヤモンドのきらめきが、これは現実だと教えてくれた。
驚きで止まっていたはずの涙が、再びぼろぼろと溢れ出す。
「っ、私も、好きです。……統悟さんのことが誰よりも……苦しいくらいに」
彼の指先が、私の涙をやさしく拭う。
深い瞳に見つめられながら、そのまま引かれ合うように唇が重なった。
偽りが、甘くほどけていく……────。