ワンルーム、きみと小さな海をみる
「これでいい?」
「えーおもんなー、エロかったのにー」
「アオさんになにか用事でもあるの?さっき町に出て行ったばかりだから、しばらくは帰ってこないと思うよ」
「アオさんってだれ?あいつの名前ー?」
「うん。でも、わたしが勝手にそう呼んでるだけ」
「うわー頭のおかしい女だー!」
アオさんは本当の名前も年齢も、なにひとつ教えてくれない。
それでも、アオさんはアオさんに違いないのだから。
わたしはそこまで気にしていなかった。
生きていれば誰にだって秘密のひとつやふたつあるものだ。