『愛をください』─ 叶わぬ想い ─
54 ◇成婚に向けて喜ばしい気持ちに──
翌日、すぐにスタッフから連絡が入ってきた。
それは、まほりが鍋本から交際の申し入れをされ、その話を受けたことを
スタッフから知らされた堀内が、待ったをかけてきたというものだった。
この段階では、鍋本にスタッフはまだまほりの意志を伝えていない状況で、
まほりに選択が委ねられていた。
スタッフや家族は、最初に申し入れをしてくれた鍋本を勧めたが、考え抜いた末に
まほりは第一希望の堀内を選んだ。
天にも昇る気持ちだった。
これまで数年間、仲良くしてきた蒼馬は、親しくしていても所詮は人のもの。
既婚者で自分のものにはならない。
足元の定まらない蒼馬との関係を、それでも心地良さに負けてやめることが
できないでいた自分。
やっとそこから抜け出せるということも、まほりの気持ちを高ぶらせた。
『結婚』という最高のセレモニーが、別れの言葉を使わずとも、
自然な流れで蒼馬とは距離をおけるのだから。
蒼馬に対して、憎しみなどはない――――と思いたい。
もて遊ばれたわけでもなく、またそういう風には思いたくなかった。
そのようなこれまで内包していた自分の見つめたくなかった心の奥底も、
きれいに浄化されるのだ。
それは、喜ばしい気持ち晴れがましい気持ちと共に、過去の呪縛からの解放でもあり、
まほりは堀内との成婚に向けて精力的にデートを重ねていった。
そして、間もなくお互いの両親に紹介するという段階になって、突然まほりは、堀内から
この交際を白紙に戻したいと告げられる。
慎重な堀内家では、成婚に向けての最終段階でまほりの身辺調査を行っていたのである。
そして、調査上、蒼馬正義のことが浮上したらしく、既婚者と不倫するような
人間とは結婚を考えられないということで、堀内とのことは破談になってしまう。
翌日、すぐにスタッフから連絡が入ってきた。
それは、まほりが鍋本から交際の申し入れをされ、その話を受けたことを
スタッフから知らされた堀内が、待ったをかけてきたというものだった。
この段階では、鍋本にスタッフはまだまほりの意志を伝えていない状況で、
まほりに選択が委ねられていた。
スタッフや家族は、最初に申し入れをしてくれた鍋本を勧めたが、考え抜いた末に
まほりは第一希望の堀内を選んだ。
天にも昇る気持ちだった。
これまで数年間、仲良くしてきた蒼馬は、親しくしていても所詮は人のもの。
既婚者で自分のものにはならない。
足元の定まらない蒼馬との関係を、それでも心地良さに負けてやめることが
できないでいた自分。
やっとそこから抜け出せるということも、まほりの気持ちを高ぶらせた。
『結婚』という最高のセレモニーが、別れの言葉を使わずとも、
自然な流れで蒼馬とは距離をおけるのだから。
蒼馬に対して、憎しみなどはない――――と思いたい。
もて遊ばれたわけでもなく、またそういう風には思いたくなかった。
そのようなこれまで内包していた自分の見つめたくなかった心の奥底も、
きれいに浄化されるのだ。
それは、喜ばしい気持ち晴れがましい気持ちと共に、過去の呪縛からの解放でもあり、
まほりは堀内との成婚に向けて精力的にデートを重ねていった。
そして、間もなくお互いの両親に紹介するという段階になって、突然まほりは、堀内から
この交際を白紙に戻したいと告げられる。
慎重な堀内家では、成婚に向けての最終段階でまほりの身辺調査を行っていたのである。
そして、調査上、蒼馬正義のことが浮上したらしく、既婚者と不倫するような
人間とは結婚を考えられないということで、堀内とのことは破談になってしまう。