【番外編集】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
──業務終了後

取引先との会食に向かうために出ようとすると、部屋のドアがノックされた。

「兄さん、俺です」

勇凛だった。

部屋に入った勇凛は一人だった。

その瞳は前とは違った。

「なんだ」

「俺は何も知りませんでした。兄さんのことも、この会社のことも。だから、知りたい」

「知る?」

「はい、俺はここで働きます。今度は兄さんと向き合うために」

勇凛。

強くなったな。

──完敗だ。

「そうか」

だけど俺は決して認めるとは言わない。

ただ、俺自身も自分と向き合うつもりだ。

◇ ◇ ◇

父から正式に身を引くことを言われた。

──社長

別に望んではいない。

ただ逃げたくなかった。

逃げたら、きっと君は悲しむだろう。

だから、あの日々を胸に、ただ歩む。

選んだ道にもう後悔をしないように。

誠実であるように。

家族にも。


これが俺の再出発の日。


──fin


最後まで読んで頂きありがとうございました。
なかなか書くのが難しいキャラでした。
でも、私なりの解釈で彼を表現しました。
謎のままの方が魅力があるキャラかもしれないので、見たことで評価が下がったかもしれません。
ただ、それでも書きたかったので、このような形で彼のストーリーを完結させました。
七海に惹かれる?お前もか!
そうですね。でも最初から私の中でそうなる設定でした。
ただ、決して口には出さず、好きとはまた違う、憧れに近いものです。
こんな彼を好きでいてくれる人がいたら嬉しいです。
最後まで勇輝のストーリーにお付き合い頂きありがとうございました。

次は勇哉のひとりごとをアップします。
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