御堂先生は溺愛中
16.大野さんは相談中
その後、御堂は遅くなると親御さんが心配するから、と家の前まで凛を送った。
「…もう、傷の具合とかは大丈夫なの?」
そう遠慮がちに聞く御堂に、凛はお腹をさすった。
「あの時よりは、だいぶ傷が薄くなりました。
…でも過去のことを思い出すとたまに痛くなるんです。」
「そっか…。」
「…先生は、やっぱり傷がある女の子は嫌ですか?」
凛は気になってつい聞いた。
「嫌なわけない。それはあの病院の屋上で会った時から変わらないよ。」
柔らかい声音でそう言う御堂に、凛は内心ホッとした。