きっと、夏のこと

イベントの終盤に差し掛かり、周囲も少しあわただしくなっていた。


リハーサルしなきゃね~なんて優雅な先輩たちを前に私はいつもより少し焦っていた。



「困ったことある?」


まっきーがその気持ちに気づいたみたいに、私に声をかけてくれる。


「あの、......この歌詞ってどういう気持ちなんですか?」


どこ?って確認して、私の目をみたまっきーの表情は初めてみる顔に見えた。




「高校生がこんなの理解しようと思わなくていいよ、」


って笑って、頭をぽんって撫でてくれた。


急にあたまが熱くなって、私は小さく「はい」って答えて小走りで自主練に戻った。


まっきーはきっとわかるんだろうなって気づいてちょっと複雑な気持ちになった。


< 14 / 89 >

この作品をシェア

pagetop